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髪の治療 円形脱毛症

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円形脱毛症

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自覚症状などが何も無く、ある日突然、頭にコイン大の丸いはげ(脱毛斑)が生じる疾患です。


はげは一ヶ所とは限らず、多発することもあります。時には頭全体の毛が抜けたり、全身の毛が抜けたりすることもあります。


かつては、精神的ストレスが主な原因と考えられていました。確かに何らかのストレスがかかった時に脱毛が始まる人もおられます。

しかし、多くはストレスと関係無く発症します。円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、男女差は見られません。


脱毛斑の少ない場合は、ほとんどが自然に治ります。しかし、広い範囲で抜けているケースほど脱毛は長引き、数年以上にわたって続くケースもあります。


ただし、たとえ何年も脱毛が続いても、毛包の大元の細胞(幹細胞)は残っていますので、治療がうまく効を奏すれば、毛髪は戻ってきますし、時には自然の経過で生えてくることもあります。

円形脱毛症の治療

治療法は、病気が始まってからの期間と脱毛面積などに応じて決められます。ステロイドなどの外用療法やグリチルリチンなどの内服療法、ステロイドの局所注射、脱毛部を液体窒素で冷却する方法、ステロイドの内服療法などが知られています。


外用療法や内服療法などの治療でコントロールできない場合は、円形脱毛症の治療に用いられる光線療法(紫外線療法)を行います。
※2020年4月から保険適用となっています。

円形脱毛症の治療(紫外線療法)の詳しい説明はコチラから

円形脱毛症Q&A

Q
そもそも「脱毛症」とはどんな病気を言うのですか?
A

「脱毛」という言葉は、とても曖昧な意味合いで使われています。大抵は「毛が抜けて毛髪の数が少なくなる状態」、つまり毛の脱落を指します。毛が抜けて数が少なくなる「脱毛」としては円形脱毛症が代表的ですが、そうでない状態も一般に「脱毛」と呼んでいます。その代表格が「男性型脱毛症」で、この場合、毛の数は減らないのですが、ある時から太く長い毛が再生せずに、大半の毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わってしまいます。抜けてはいないものの、目に見える頭髪の量は減るので「脱毛症」に分類されています。脱毛にもいろいろなタイプがあり、原因もそれぞれ違いますので、当然、脱毛状態に対する治療も異なってきます。

Q
かつらを使っていると治療に影響するようなことはありませんか?
A

かつらを使うと蒸れるので、脱毛やその治療に悪い影響があるのではないかと心配される患者さんが少なくありませんが、実際にはまったく問題ありません。むしろ、かつらを使うことで治療にも社会生活にも前向きになれるメリットが期待できます。